奈良公園(P40)Making

今年の太陽美術展に向けた、もう1つの制作記事を書いていきます。

 

まずは、いつもの様に16分割線を入れます。

 

次に構成を考えて、おつゆ描きします。

おつゆ描きとは、オイルですごく薄めた絵の具で描くという事です。

明るい所は、イエローオーカーで

暗い所は、ローアンバーで、大体の目印を入れます。

 

続いて、面積の大きい所から、大まかに色を塗っていきます。

紅葉が主役ですが、色はスカーレットレーキにしてみました。

その他の候補として、

カドミウムオレンジ(E)、カドミウムレッドライト(E)、

バーミリオンヒュー(B)、フレンチバーミリオン(G)、

ゼラニウムレーキ(B)、など有りますが、

最も安い、スカーレットレーキ(B)にしてみました。

中間色としてはアイボリーブラックとシルバーホワイトから作ったグレーを塗っておきます。

 

左の巨木が、ちょっと太すぎたので、周りを赤で塗って細くします。

下の線が消えるように、隠蔽力の強い、カドミウムレッドライト(E)を使ってみました。

ついでに鹿のシルエットを描いておきます。

何匹描くのか、どちら向きか、悩みましたが、中央付近に親子を描くことにしました。

奧にも描いた方が良いのか、うるさくなり過ぎないか、想像力を働かせます。

 

地面をどうするかですが、筆触分割に挑戦してみようかなと思いまして、

一色一色、乾いてから書いていきます。まずは、カドミウムイエロー(E)から。

 

そして、カドミウムレッド、パーマネントグリーン、ローアンバーを点描

 

紅葉を塗り進めつつ、鹿を描いていきます。

点描に失敗した感じがするので、一旦、ローシェンナで塗りつぶしてみました。

ローアンバーで木の根っこを描いたついでに、左下に点描を適当に施してみた。

 

新色を開発しました。

アルプスレッド+アイボリーブラック=半透明紫

 

これを、カドミウムレッドの上に塗っていきます。

彩度が高すぎるところの彩度を落とします。

日陰これを英語でSHADE(シェード)といいますが、その部分に塗っていきます。

 

こういう所です。↓

 

どんどん塗り進めていきます。

遠くから見ると、なんとなく、様になってきました。

 

近くで見るととても汚いです。

 

気に入っている部分もあります。↓

 

気に入っている部分は、グラデーションがなめらかで、雑に見えません。

全ての画面を近くから見ても、遠くから見ても綺麗にしていきます。

とても根気のいる作業です。

 

右上の黒ずみが汚く見えるので、カドミウムレッドライトで塗りつぶしつつ、

枝の流れも右に流れるように変更しました。

 

背景の山と、中央に緑味を加えてみました。

 

右の緑に、濃い緑を重ねてみました。

これは、ローシェンナにパーマネントグリーンを加えて、彩度を落としてます。

彩度の鮮やかな赤やオレンジとの対比を狙っています。

 

ここです。↓

 

そのまま。左の樹木の下に緑を足しつつ、左下の紅葉に影を付けます。

この影は、例のあの開発した絵具です。

 

ここです↓

 

 

上の方の紅葉にも影を追加してみました。分かります?

 

中央の緑も、目立ち過ぎなので、消してしまいました。

 

いろいろ手を加えた後、全体を見回すと、なんか山火事みたい(汗)。

 

↓ 黒と黄色がいけないのかも

 

という事で、一旦、木を黒ではなく、はグレーにしてみます。

 

やり直しつつ、右下の木のレイアウト、配色も変更します。

 

小鹿の顔が犬みたい(笑)

一旦消します。

描き直す。なんか違う(笑)

下あごを付けて、耳を伸ばして、OKとしました。

 

 

サインを入れて完成です。

 

完成!!

締め切りまで時間が無かったので、やめましたと言うのが正直な所。

時間が有れば、いつまでも、いつまでも、納得するまで修正します。

おしまい。

 

奈良公園(P40)Making” への2件のフィードバック

  1. おおお~これもでけとるやん。 途中の犬の顔、おもろ。
    広い公園やね。広々しとうのがいいね。
    鹿の親子、ほのぼのする。
    ザ、紅葉って感じでダイナミック

  2. 出来てますねぇ‼️
    お疲れ様でした。
    犬猿ではなく、犬鹿の子 アハハ
    本当に広々した感じが良いですね‼️

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