世界遺産:金閣寺(P40)後編

今回は、世界遺産、金閣寺を描いていきます。

 

前回の続きになります。

 

1.まずはじめに、前回のおさらいです。

 

下絵が完成した後、色相感から、最も近しい色を置いて、下塗り工程は完成です。

今回はここから、本格的に描いていきます。

 

2.グレージングで、色のトーンをテスト

 

空の領域、山の領域、池の領域にグレージングしています。

 

3.どこから塗っても良いのですが、私の場合は画面の奥(空)の部分から塗っています。

 

こうしてみると、空が暗いですよね。

画面の上が暗くて、したが明るいと、安定感のない絵になります。

 

4.空を明るくするために、チタニウムホワイトとホリゾンブルーでスカンブリングしています。

 

スカンブリングはチューブから出した固練りの絵の具を、

オイルで溶かず、そのまま、かたい豚毛の筆につけて、

ゴシゴシと、画面にこすりつけています。

 

5.模様をつけても面白いと思ったのですが、べた塗にしました。

 

金閣寺を輝かせるために、雲一つない晴天にしたかったわけです。

 

6.池に移る空は、例のウルトラマリンとビリジャンヒューです。。

 

上が明るく、下が暗いと絵が安定します。

 

7.空の色を再検討しています。

グラデーションにしてみても面白いかなー

とか考えています。

 

8.でも、結局べた塗にしました。

 

実際の空よりも、彩度を高くして、青くしています。

これは、金閣寺の黄色の補色なので、

金閣寺が、より映えるのではないかという狙いです。

 

9.それでは、主人公に金閣寺を描いていきます。

 

黄色とこげ茶を塗っていきます。

黄色は、パーマネントイエロー

こげ茶は、バーントシェンナにウルトラマリンを混ぜています。

明暗のコントラストが強いので、くっきりはっきりします。

 

10.ここで、また池の領域にグレージングしています。

池に映った景色と実際の景色では、色のトーンが異なります。

 

 

11.お次は、山のトーンを変えていきます。

緑に城を混ぜると、ペールグリーン

黒を混ぜると、ダークグリーン

グレーを混ぜると、グレイッシュグリーンです。

彩度を落としたグレイッシュグリーンにすることで、

金閣寺を映えさせます。

 

 

12.その他の部分も描きこんでいきます。

 

彩度を落とした背景の上なので、色味が引き立ちます。

 

13.更に金閣寺を映えさせます。

 

金閣寺の明度と彩度を上げ、

反対に、周囲の山の明度と彩度を落とし、

コントラストを強くします。

ここでは、ダークグリーンにスイッチしています。

 

14.その他の部位にも、ダークグリーンを使っていきます。

 

絵にメリハリが出てきました。

 

15.右上の白っぽく見えるところに色味を加えます。

 

 

16.左の木の周辺も明度を落とします。

 

 

17.岩陰には、ウルトラマリンで色味のグレー

 

金閣寺を映えさせるために、補色の隠し味です。

 

18.雲でも書いてみようかな・・・。

 

位置も形も難しいです。

白なので、視線も奪われます。

あれもこれもと、盛り込みすぎると、絵がうるさくなってしまいます。

 

19.雲一つない晴天のほうがスッキリ。

 

余白の美学です。

 

20.サインを入れたら完成です。

 

 

本日は、ここまでです。

今回の手法は、とりあえず、色相環から、近しい色を置いてみて、

観賞しながら、明度や彩度を修正していくアプローチになります。

 

以前、ご紹介した、グリザイユは、明度を決めてから、色を加えていきますが、

今回は、色相から、入っていきます。

 

どちらが良いかは、お好みで。

 

 

解説動画は以下になります。

 

 

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