今回は、世界遺産、金閣寺を描いていきます。
色には、色相、明度、彩度の3属性がありますが、
今回は、色相環を参考に、色相から決めていきます。
1.まずはじめに、大きいキャンバスの場合は、16分割線を描きます。
鉛筆や木炭ではなく、コンテを使用しています。
2.下書きの絵を写していきます。
3.分割線のどの位置で何が交差しているのか、よく観察して写していきます。
4.今日は1マス頑張ろうとか、週末までに3マス進めようとか、
16分割線は進捗管理にも役立ちます。
5.明るいところと、暗いところと、その中間の3段階あれば十分です。
6.どんどん描き進めていきます。
7.下絵の転写は完成です。
転写が終わったら、フィキサチーフをかけて固定します。
2回くらいかけると、もれなく塗れると思います。
8.ここから、着色していきます。
まずは、画面の奥から塗っていきます。
空の青は、混色の練習を兼ねて、ウルトラマリンブルーにビリジャンヒューを混ぜて作ります。
9.次は黄色を塗っていきます。
パーマネントイエローライトをそのまま塗っていきます。
うーん、とても明るい黄色ですね。
10.次は赤です。
赤は、クリムソンレーキでう。
レーキというのは染料のことです。
透明色なので、下絵の線が透けて見えます。
11.次は明るい緑です。
明るい緑は、パーマネントイエローライトにビリジャンヒューを混ぜて作ります。
12.次は明るいオレンジです。
明るいオレンジはクリムソンレーキにパーマネントイエローライトを混ぜて作ります。
13.ここからは暗い色を塗っていきます。
紫は、ウルトラマリンディープにクリムソンレーキを混ぜて作ります。
14.次は焦げ茶色を塗っていきます。
セットに含まれている、バーントシェンナやバーントアンバーでは明るいので、
混色して作ります。
茶色は赤を鈍くした色なので、焦げ茶色は、バーントシェンナにウルトラマリンを混ぜて作ります。
15.次は、暗くて彩度を落とした鈍い緑を作ります。
鈍い緑は鈍い黄色であるイエローおーかーにウルトラマリンを混ぜて作ります。
私はワカメグリーンと呼んでいます。
16.わかめグリーンをどんどん塗っていきます。
17.どんどん塗っていきます。
明暗がそろうことで、物体の存在感が増していきます。
18.最後に塗り忘れているところを塗って、白いキャンバスが
見えなくなったら、下塗りは終了です。
19.白く見えているところは、
パーマネントホワイトにアイボリーブラックをほんの少し混ぜて作った、グレー1になります。
本日は、ここまでです。
下塗りで、おおまかに色相を決めたので、
次回からは、明度と彩度を調整して、トーンを整えていきます。
解説動画は以下になります。